2009年3月2日
セレモニー&スポーツ

事業戦略を語る鎌田義次
スポーツ事業部部長
オリンピックやサッカーW杯から各競技の国内大会、地方別・年代別大会、さらには企業や学校の運動会など、スポーツにまつわるイベントは、超巨大なものから人々の生活に密着した小規模なものまで無数にある。しかし、どのような大会にも共通するのは、選手・観客がいて、審判や運営スタッフがいて、そして施設があって、競技が行われるという点だ。
スポーツをはじめ、各種式典・イベントの施設設営や運営を主な事業としているのが、株式会社セレスポである。
セレスポというのは「セレモニー&スポーツ」の略で、そもそも式典や自治体が行うイベントの会場設営の専門会社としてスタートした。会社設立当初は企業の運動会などのサポートが中心ではあったが、その後、全国の支店が自治体から国体などの会場設営を任されるようになり、スポーツ分野に本格的に参入。一口に会場設営と言っても、その範囲は幅広い。テントや仮設スタンドの設置は、会場がまだ更地のうちから準備することもあり、どの位置に、どのぐらいの規模のスタンドを設置するのか。テントをどこに設置すると、スタッフや観客の動線(移動ルート)はどうなるのか。会場設計に際してスポーツイベントのスペシャリストとして考えなければいけないことは山積みだ。
裏方のスペシャリスト
近年は、スポーツ関連の仕事が増え、事務局運営や会場運営、会場装飾などもまとめて請け負う総合請負型の会社へと変わりつつある。昨年行われた「北京五輪ハンドボール競技アジア予選再試合」も、開催決定後、準備期間が1カ月足らずだったにもかかわらず、成功に導いた。
スポーツイベントについては、2008年からスポーツ事業部が担当部署として独立。同事業部内のゴルフトーナメントオフィス(GTO)と生涯スポーツ室が、それぞれスポーツイベントを支えている。GTOはその名のとおり、プロのツアー大会をはじめ、大企業のゴルフコンペなどゴルフ関連のイベントを運営する。一方の生涯スポーツ室は、各種スポーツイベントを扱っているが、主なものは、国体や市民マラソン大会、フリースタイルスキーのW杯、サッカーJ2リーグ・チームのホームゲームなどだ。セレスポはまさに、スポーツイベントを縁の下の力持ちとして支えるスペシャリストである。
《 スポビズ企業最前線 》第二回 - 株式会社 セレスポ -
- (1)総合請負会社としての実績を積み上げる
- (2)モノづくりからコトづくりへ
- (3)イベント運営の魅力は参加者
- (4)観客の笑顔スポーツ好きのためのフィールド
<株式会社セレスポ 企業概要>

東京都豊島区のセレスポ本社。