最新の科学的研究を活かし、未来の指導者たるべき人材を養成

▲アスリートの競技力向上とスポーツパーソンのスポーツライフをサポートする
体育総合実験棟SPEC(Sports Performance and Clinic Lab.)。
最新の設備と情報を駆使した実践的な研究により、現場と研究を結びつける重要な役割を担う。

卒業までに身につける「文武両道」「師魂理才」

阿江通良教授▲体育専門学群長・阿江通良教授の専門はスポーツバイオメカニクス。学生時代には、東京師範学校に始まる同大学の歴史上初の走り高跳び2mジャンパーとなった。

筑波大学体育専門学群は、体育・スポーツ・健康に関する最新の科学的研究成果を活かしながら、優れた運動技能と幅広い運動経験を持ち、かつ体育・スポーツに関する総合的な知識を備えた、指導力と活力に富む、人間性豊かな指導者の養成を教育目標としている。

「『文武両道』『師魂理才』を追求しています。『師魂理才』とは、親や先生のような心で人に接することができ、かつ問題解決の才能を持つ人という意味。そんな人材がこれからの日本を担っていくべき、という信念があるのです」と体育専門学群長の阿江通良教授は言う。

卒業生は、一般企業をはじめ、学校教育、公共スポーツ・スポーツ関連産業、競技スポーツ界など幅広い分野でリーダーとして活躍中だ。また、北京オリンピックには、卒業生および現役の学生18 人を日本代表選手として送り出した。

「陸上短距離の代表となった現在3年生の齋藤仁志君は、高校時代はインターハイに出場できないレベルの選手でした。それが、本学における3 年間の指導で日本最高レベルにまで成長したわけです」

その最大のポイントは、高度かつキメ細かな指導を可能とする体制にある。教員は各領域の第一線で活躍中の110 人の専門家であり、大学院生も指導のサポートに加わる。学生は1 学年240 人なので、その充実ぶりがわかるだろう。

「推薦、AC 入試、個別学力検査と入学者選抜方法が多様で、学生もバラエティ豊か。センター試験で医学部レベルの学力を示した学生もいます。しかし、どんな学生であっても、責任を持って4 年間で『文武両道』といえるレベルまでしっかり教育していきます」

なお、同大学では、英検準2 級相当の英語検定試験をクリアしないと卒業できない。各界で指導者として活躍するには、その程度の語学力は必要不可欠との配慮からだ。

卒業論文を完成させ、大学院進学の足がかりに

では、同学群の教育内容はどういったものなのか。1 年次には、実技に加え体育・スポーツ・健康の基礎を学ぶなか、将来の進路を見据え、2 年進級時に主専攻を選択する。主専攻分野は後述する3 つで、インターンシップによる実践的授業もある。そして3 ~4 年次には、学生自身の関心の高い体育・スポーツあるいは健康に関するテーマを学問的に追究するため、体育学10 領域、運動学17 領域、健康体力学10 領域の中から卒業研究領域を選択し、その領域の卒業論文を完成させなければならない。それが学士としてのひとつの到達点になると同時に、大学院進学の足がかりともなる。

「1 学年で100 人は大学院に進学してもらいたいですね。優秀な体育・スポーツの研究者を育成することも大きな使命ですから」

さて、主専攻分野は以下の3 つである。

●健康・スポーツ教育
学校体育に関する専門的な知識や指導力を備えた保健体育科教員の養成を中心に、体育・スポーツ行政でも活躍できる人材を育成。
●健康・スポーツマネジメント
地域・民間・企業内スポーツなどでの指導者やマネージャー、スポーツジャーナリスト、自然環境を活用する各種スポーツやレクリエーションの指導者を育成。
●スポーツコーチング
わが国トップレベルのスポーツ選手を育成するとともに、将来その分野で活躍できる幅広い教養と専門的な知識を身につけた、有能な指導者となる人材を育成。
ちなみに、各主専攻分野において達成すべき水準は、たとえば次のとおりである。保健体育の教員を目指す者には、中学・高校の授業で求められる各種運動種目の技術力と指導力。地域スポーツや健康運動などにかかわることを目指す者には、運動やスポーツに関する基礎的知識と、指導および組織運営の能力。特定の競技活動を追求する者には、自身の競技力向上または競技者の競技力向上を支援するコーチ、トレーナーなどとしての能力。
最後に、阿江教授からのメッセージを。
「ぜひ4 年間、運動部でしっかり活動してください。運動部活動は文武両道の基本であり、本学の研究成果をいち早く試せる場。得がたい経験となるはずです」
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