実務経験豊富な教授陣からスポーツ経営の多彩な分野について学ぶ

▲駅伝競走部の部長として指導する左近允准教授。ゼミでは箱根駅伝を社会学的に研究中。

経営学全般を学びながらスポーツビジネスに焦点

左近允輝一准教授▲左近允輝一准教授は、朝日新聞社東京本社で運動部次長、総合研究本部主任研究員などを歴任した。

帝京大学は、2006 年に経済学部環境ビジネス学科を同学部経営学科に改めるとともに、同学科内に「経営コース」「企業と会計コース」および「スポーツ経営コース」を設置した。ここで紹介する「スポーツ経営コース」では、経営学全般を学びながらもスポーツビジネスに焦点を当てることにより、その専門的な知見を修得できる。同コースを設置した背景を、左近允輝一(さこんじゅうてるかず)准教授は次のように語る。

「大きくは3 つあります。まず、将来スポーツにかかわる仕事に就きたいと考えている若者が増えていること。次に、3 年ほど前にプロ野球界で選手のストライキに発展するような問題が噴出し、プロスポーツビジネス運営のあり方をしっかり学ばなければならないという気運が生まれたこと。そして、そもそも帝京大学グループは昔からスポーツ活動に力を入れてきていることです」

同大学の建学の精神は、「努力をすべての基とし偏見を排し、幅広い知識を身につけ、国際的視野に立って判断ができ、実学を通して創造力および人間味豊かな専門性ある人材の養成を目的とする」というもの。同コースのカリキュラムにもその精神が強く反映されている。

たとえば、同コース立ち上げのキーマン的存在である大坪正則教授は、総合商社勤務時代に、NBA(全米プロバスケットボール協会)との間で日本国内における包括的ライセンス契約を締結した経験を持つ。そのノウハウは『アメリカ型スポーツ経営』などの講義で学ぶことができる。そして左近允准教授は、長年、大手新聞社でスポーツ報道の第一線にかかわってきた。このように、同大学には各分野で実務経験豊富な教授がそろい、生きた体験談を聞くことができる。

左近允准教授が担当するのは、メディアスポーツ論およびスポーツジャーナリズム論だ。

「メディアスポーツ論では、テレビや新聞などで扱われるスポーツとメディアが相互発展していった歴史的経緯、スポーツニュースのつくられ方の問題点、メディアスポーツの構造的特徴などを学びます。スポーツジャーナリズム論では、日本のスポーツジャーナリズムの構造的特質と問題点を明らかにします。いずれも、報道にかかわる者に問われる『真実の追求』『批判精神』といった基本姿勢の重要さを伝え、それを忘れずに実践できる人材を育成したいと考えています」

スポーツについて幅広く深みのある研究ができる

第84 回箱根駅伝(2008 年1 月)で総合8 位と健闘した駅伝競走部の部長も務める左近允准教授。ゼミでは、箱根駅伝を社会学的に分析するというユニークな研究を行う。

「箱根駅伝では今年、棄権校が続出。その傾向は最近になって顕著です。関東地区の大会なのに、これほど全国的な人気を集めていることがプレッシャーになっており、それはメディアによってつくられたと見ることができる。そんな研究を学生が自主的に行っています」

さらに、左近允准教授はボランティアで「スポーツマスコミ塾」を開き、学部・学科を問わずマスコミへの就職を希望する学生に、小論文と英会話の指導も行っている。

「特に英会話は英検準1 級レベルをねらうなど、狭き門の突破を目指して厳しく指導しています」

なお、「スポーツ指導者養成コース」の12 科目を履修すると、財団法人日本体育協会が認定する「スポーツリーダー」資格が取得できる。

これは、地域におけるスポーツサークルなどのリーダーとして基礎的なスポーツ指導や運営にあたる人に、同協会が取得を勧める資格である。

また、同大学にはスポーツ経営コース以外にもスポーツを学べる学科やコースが2 つある。ひとつは、医療技術学部スポーツ医療学科健康スポーツコース。医学の基礎を理解し、健康の維持増進に関する知識・技能を持つスポーツ指導者を育成する。もうひとつは、医療技術学部柔道整復学科。帝京大学附属病院との連携により、さまざまな医療技術を指導し、知識、スキルに優れた柔道整復師を育成する。

「本学は医学部を擁していますから、医学面からスポーツへのアプローチを行うなど、さまざまなシナジーが期待できます。スポーツについて幅広く深みのある研究ができる充実した環境があるといえるでしょう」

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