スポビズ企業の舞台裏や、そこで活躍するプロフェショナルをレポート スポビズ企業最前線

第1回

株式会社ブリヂストン

世界最高峰の舞台で戦い、次世代のタイヤづくりに挑む

(1)注目度が違うF1の舞台!!

世界No.1のタイヤメーカー

MS・MCタイヤ開発本部長 浜島裕英
ブリヂストンのモータースポーツの顔、浜島裕英 MS・MCタイヤ開発本部長

 2008年、今年のF1グランプリは最終戦の最終ラップ、さらには最終コーナーまでチャンピオンシップ争いがもつれる非常に見応えのある展開になった。夜中のテレビ観戦で思わず声を上げてしまった人も多いことだろう。もちろんハミルトンが史上最年少で年間チャンピオンになった今年ばかりでなく、毎年、私たちに熱いレースを楽しませてくれるF1だが、そんな世界最高峰の戦いをまさに「地に足をつけて」支えつづけているのが、日本が誇るタイヤメーカー、ブリヂストンだ。

 同社がF1に参入したのは1997年のこと。参入当社は、中堅4チームのみへのタイヤ供給だったが、実績を買われて翌年にはさらに2チームへタイヤを供給。参加2年目にして早くも、マクラーレンメルセデスがコンストラクターズタイトルを獲得するのに、大いに貢献することとなった。以来、ワンメイク体制(タイヤサプライヤーがBSのみ)の時代(99〜2000年、07年〜)を含め9回のコンストラクターズチャンピオン(チーム優勝)に貢献している。こうした実績を見れば今や同社は、世界ナンバーワンのモータースポーツタイヤメーカーといっても過言ではないだろう。そんなBSのモータースポーツ部門の中心メンバーとして活躍し、今やBSの顔とも言える浜島裕英MS・MCタイヤ開発本部長は、「F1は非常にチャレンジしがいのあるミッションだ」と話す。

有名経済誌からのインタビュー

 もちろんBSがタイヤを供給するカテゴリーはF1だけではない。各カテゴリーのフォーミュラーカー、レーシングカート、さらにはラリーやジムカーナに至るまで、2輪ではやはり世界最高峰のMOTO GPから国内の各カテゴリー、モトクロス等に至るまで、世界中のサーキットでBSのタイヤは幅広く用いられている。モータースポーツファンの人ならばよく知っているだろう。しかしF1への注目度は、やはり他のカテゴリーとは桁違い。モータースポーツ、あるいはスポーツビジネスという視点だけではない。世界中に通じる話題として、一般のニュースで取り上げられるのがF1なのだ。浜島さんも、参入初年度にそんな驚きに遭遇したそうだ。

 「97年、BSとして初めてのグランプリは開幕戦のオーストラリアでした。会場の雰囲気も独特の華やかさでしたが、何より驚いたのは自分のようなスタッフに、『Financial Times』などの有名経済誌が英語でインタビューしてきたのです! 『あぁF1というのは日本人が思っている価値とは随分、違うんだなぁ』というのを実感しましたね」。

 ドライバーが輝くスポットライトを浴びるのとは少し違うけれど、パドックで働くスタッフの言動にも耳目が集まる。さすがモータースポーツの最高峰だ。F1サーカスにおけるBSの輝けるチャレンジは、浜島さんの驚きとともに、オーストラリア・アルバートパークの地から始まった。

《 スポビズ企業最前線 》第一回 - 株式会社 ブリヂストン -

<株式会社ブリヂストン 企業概要>

■設立 1931年
■所在地
(本社)東京都中央区京橋1-10-1
(技術センター)東京工場:東京都小平市小川東町3-1-1
■従業員数
14,562名(2007年12月31日現在
■URL
企業情報/http://www.bridgestone.co.jp/
モータースポーツ関連/http://ms.bridgestone.co.jp/