スポーツ界各分野の第一線で活躍する先輩たちのキャリアパスを紹介 ~ スポビズ仕事人

専門知識と総合的な教養が大事。インターンなどのチャンスを活かして!!

帝京大学経済学部教授 大坪正則

4.学生は、卒業後にぜひ活躍を

NBA、NHLでのインターンシップ

 現在、私が 教授を務める帝京大学経済学部経営学科スポーツ経営コースでは、海外のスポーツチームへのインターンシップの派遣を行っています。費用の1/4をファンドから調達し、1/4を学校が援助。残りの1/2を本人が負担するという形で、NBAやNHLといった本場のチームでビジネスの経験を積むことができるのです。これは将来、スポーツビジネスで身を立てたいという学生にとってはこれ以上ないチャンスだと思います。が、これまでこのインターンシップに参加したのはわずか2人だけ。残念ながら参加希望者の英語のレベルが、まだまだ足りないのです。向こうからも「どんどん受け入れるよ」と話してもらってはいるのですが、英語がつたなければ、満足行く成果を得ることができないのだから仕方ありません。これから帝京大学で学ぼうという人には、そういう意味もあって、ぜひ英語力を磨いてもらいたいと思います。

 もちろん国内のスポーツチームでもインターン生を受け入れてもらっています。プロ野球チームやJリーグクラブ、リーグ事務局、衛星放送会社など、一社につき一人を派遣し、中には3年連続で学生を受け入れてくれているところもあるほどです。こうして与えられたチャンスをしっかりと活かして、学生の皆さんには、知識や技量を上げていってもらいたいと考えています。

大学は入口と出口が大事

 学生たちに頑張ってもらいたいというのは、もちろん彼らの人生を充実したものにしてもらいたいという思いからですが、もう一方で、今後の帝京大学スポーツ経営コースの評価が、彼らの活躍にかかっているという事実もあります。残念ながら今の日本には、スポーツ関連ビジネスの受け皿がそれほど多くはありません。そんな中で4年間、スポーツ経営に関する勉強をしてきた彼らが、どんな場所で実績を上げていくのかは、今後、この大学を目指してくれる高校生たちにとって、大きな指針となってくるでしょう。大学では入試で優秀な学生を集めるという入口も大事ですが、どれだけ可能性を秘めた学生を送り出すかという出口も大事です。スポーツ経営コースができてまだ3年目なので、まだ卒業生はいませんが、彼らの就職やその後の活躍がなければ、私たちの出口が評価されません。

 縁あってともに学ぶ仲間となった学生たちが、満足いく仕事に就き活躍できるように、そしてその活躍を見て、将来のスポーツ経営を目指す子供たちが、この学校を選んでくれるように。私たち教員も、一生懸命に、時に厳しく、彼らを育てていかなければなりません。

《 スポビズ仕事人 》帝京大学経済学部教授
大坪正則