スポビズ企業の舞台裏や、そこで活躍するプロフェショナルをレポート スポビズ企業最前線

第2回

株式会社セレスポ

縁の下の力持ちとしてスポーツイベントを支える

(2)モノづくりからコトづくりへ

テーマパークのようなオリンピック

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 スポーツイベントの会場設営を行うようになってしばらく、セレスポの業務は「モノをつくること」が中心だった。テントやスタンドなど、イベントには不可欠な装置を用意する仕事も非常に重要な仕事ではあるけれど、今後はさらに業務の幅を拡大して「(イベント全体という)コトをつくる」のを目標にしている。スポーツ事業部の鎌田義次部長は「今まではイベントの一部分にあたる『モノづくり』だけが、私たちの仕事でした」と話す。しかし今後は「その核となる部分は大事にしながら、イベント全体の運営=『コトづくり』に取り組んでいきたい」と未来を見据えている。

 2008年夏、世界中を夢中にした北京オリンピック。セレスポからも稲葉利彦社長や鎌田部長が、現地へ視察に赴いた。そしてそこで見た光景は、単なるスポーツ大会の会場というにとどまらない、テーマパークのような盛り上がりだったと振り返ってくれた。

ワクワク感が生まれる会場

 「たしかにオリンピックは大きなスポーツ大会なのですが、北京の雰囲気はそれだけではありませんでした。レストランに入っても、会場周辺を歩いても、スポーツ<プラスα>の楽しい雰囲気に満ちていて、町全体がテーマパークのようなワクワク感に包まれていたのです」(鎌田部長)。その光景はまるでメジャーリーグ(MLB)のスタジアムのようだったともいう。単なる「試合会場/競技会」ではなく、「テーマパーク/エンターテインメント」として楽しい「コト」が、その場にあふれているのだ。

 セレスポが目指す未来も、そんなエンターテインメントの実現だ。試合を観る楽しみに加えて、その場にいるだけで楽しくなるイベント、ワクワク感が生まれてくる会場。それこそが今後のスポーツ事業部が目指す運営であり、そのためにはスポーツ以外での同社の経験が存分に活きてくるに違いない。これまで全国各地でイベントやコンベンションを運営してきたノウハウには、スポーツ会場でも活用できることも少なくないだろう。スポーツの競技性を大切にしながら、イベントを盛り上げ、エンターテインメントの要素を付加していくことは、セレスポならではの強みになるかもしれない。今後のセレスポの活躍は要注目だ。

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